脂肪吸引圧迫コラム
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これさえ知っておけば安心! 腹部の脂肪吸引後の圧迫方法と圧迫着の選び方

リポサポ開発部

腹部(お腹・腰回り)の脂肪吸引は吸引範囲が広く、それに伴って吸引量も多くなります。高い痩身効果を得られるのが魅力である一方、吸引量や吸引範囲に比例してダウンタイムが強く出やすいので、術後のダウンタイムケアが特に重要になってくる部位とも言えます。
そこで今回は、腹部の脂肪吸引後のダウンタイムケアに欠かせない「圧迫固定」に関する基礎知識を総まとめ! 術後に着ける圧迫着の種類、圧迫固定の手順、日常生活を送る上での注意点などを解説します。
「脂肪吸引の中でも特にダウンタイムが辛い」と言われる腹部の脂肪吸引ですが、術後ケアで痛みやむくみを緩和することができます。ダウンタイムを安心してお過ごしいただくためにも、参考にしてみてください。

圧迫固定をする意味とは?

そもそも、脂肪吸引後の圧迫固定はどのような目的で行うものなのでしょうか。

除去した脂肪と皮膚の間に生じるスペースを埋めるため

脂肪吸引で皮下脂肪を除去すると、元々脂肪があった場所と皮膚との間にスペースが生じるのはお分かりいただけるでしょうか。このスペースには、手術で使用した麻酔液やリンパ液・血液といった水分が溜まりやすく、術後のむくみにつながります。
そこに圧迫固定を行うことでスペースを埋め、水分が停滞しにくい状態を作ります。つまり、不要なむくみを予防してくれるということです。

ダウンタイムを緩和するため

圧迫固定はむくみの緩和に限らず、ダウンタイム中に生じる様々な症状を緩和することが可能です。
たとえば「腫れ」は、圧迫によって物理的に抑える(それ以上腫れないようにする)ことができますし、「内出血」は圧迫で止血効果が見込めるので、症状の早期回復につながります。
脂肪吸引を受ける上で多くの方が懸念される「痛み」に関しても、圧迫固定で無駄な動きを抑制したり、痛みを吸収するクッション代わりになったりもします。

腹部の脂肪吸引後の圧迫期間

腹部の場合、一般的にはダウンタイム症状(痛み・腫れ・内出血・むくみ)が落ち着く術後1ヶ月ほどが目安です。症状別のダウンタイム鎮静時期の目安は以下の通りです。

術後1週間〜1ヶ月で
落ち着くダウンタイム症状
落ち着く時期
痛み 術後1週間程度
腫れ 術後1週間程度
内出血 術後2週間程度
むくみ 術後2週間〜1ヶ月程度

ただ、こちらはあくまでも目安であり、ダウンタイムには個人差があります。
脂肪吸引を受けたクリニックの施術方法や、吸引量の多さ・吸引範囲の広さによっては、ダウンタイム症状が落ち着くまでに1ヶ月以上かかってしまうケースもあるでしょう。その場合は、術後1ヶ月以降(長くて3ヶ月程度)も圧迫固定を続ける必要が出てきます。
いずれにせよ、圧迫期間はクリニックによって考え方が異なるため、施術を受ける前に担当医に確認しておくと安心です。

腹部の脂肪吸引後に着ける圧迫着の種類

脂肪吸引後の圧迫固定で使われるのが、インターネットやクリニックでも購入可能な医療用の圧迫着です。ここでは、腹部の圧迫固定で着用する圧迫着の種類とその特徴をご紹介します。

ウエストニッパー

コルセット型の圧迫着で、胸下から下腹部周辺を圧迫可能です。メーカーによっては、下から履くタイプの「ショーツ一体型」の商品も販売されており、お尻や恥骨部まで圧迫することができます。
また、ほとんどの商品は腹部中央に固定用のホックが複数取り付けられています。見た目としては、コルセット型の補正下着をイメージしていただくと分かりやすいかもしれません。
メーカーによってデザインの違いはありますが、「ボーン」と呼ばれる部品がボディラインに沿って付いていることが多いです。
ボーンは硬い芯状の部品で、生地の形を保ったり、体のラインを綺麗に整えたりする役割があります。身近なものだと、ブラジャーの脇部分に使われているのもボーンの一種です。

ボディスーツ

水着のような形をしており、胸下〜下腹部・背中・お尻をカバーする圧迫着です。
ウエストニッパーとの大きな違いは、ホックやボーンなどがついておらず、伸縮性が高い生地で患部を包むように圧迫すること。両肩にストラップが付いたデザインが一般的で、身体に合わせてストラップの長さを調整できるようになっています。
ボディスーツはお手洗い時の着脱が大変とイメージされがちですが、股部をボタンで開閉できるタイプの商品も販売されており、圧迫着を全て脱ぐ手間を減らすことができます。

それぞれの特徴と合わせて、施術部位や価格帯の差を以下の早見表にまとめてみました。

<ウエストニッパーとボディスーツの比較早見表>

 形  施術部位  圧迫範囲  価格帯
ウエストニッパー コルセット型 お腹・腰の脂肪吸引 胸下から下腹部周辺 ¥8,800〜¥23,100
ボディスーツ 水着のような形 お腹・腰・背中・お尻の
脂肪吸引
胸下〜下腹部・背中・お尻 ¥10,800〜¥19,910

ボレロ・ガードル

メーカーによっては「ボレロ」や「ガードル」と呼ばれる他の圧迫着でも、下腹部や胸下といった腹部の一部分が圧迫可能な商品もあります。
たとえば、胸下と二の腕の脂肪吸引であれば「ボレロ」、下腹部と太ももの脂肪吸引であれば「ガードル」を着用することで、1枚の圧迫着で施術範囲をカバーすることができます。
ただし、下腹部や胸下といっても、クリニックによって吸引範囲に違いがあるため、ご自身の吸引範囲に対してどの圧迫着が適切かはクリニックに相談すると安心でしょう。

参考までに、リポサポで販売している「二の腕・背中・お腹圧迫ボレロ」は、一般的なボレロよりも着丈を長く設計し、従来品のボレロでは難しかった腹部の圧迫まで可能にしました。

圧迫固定の手順

圧迫着の種類とその特徴についてはご理解いただけましたでしょうか。
次に、ウエストニッパーとボディスーツを使った圧迫固定の方法を詳しくご紹介します。

ウエストニッパー

①中央に付いているホックを全て外した状態にします。
②腹部中央にホックが来るように、腰からお腹に向かって圧迫着を巻き付けます。
③全てのホックを引っ掛けて固定します。
※ホックは縦に12〜13個程度ついている商品が多く、横は6〜9段階程度で圧迫加減の調整が可能になっています。強く固定し過ぎると、血流が悪くなったり、体への刺激となって痛みを引き起こす可能性もありますので、適度な圧迫感を感じる段階で固定しましょう。

ボディスーツ

①下から履くように脚を通し、圧迫着の生地が胸下まで来るように引き上げます。
②ストラップを肩にかけ、ご自身の身体に合わせて長さを調整します。
※ストラップを適切な長さに調整することで、着用時に圧迫着がずり上がったり、ずり下がったりするのを防ぐことができます。
③圧迫着の生地が身体にしっかりフィットするように調整します。

ウエストニッパーとボディスーツどちらを選べば良い?

腹部の脂肪吸引後は、ウエストニッパーとボディスーツどちらでも圧迫固定は可能ですが、どちらを選べば良いか迷う方もいらっしゃるでしょう。
ここでは、それぞれの圧迫着がどんな人におすすめなのかを解説します。

長期間の着用が心配な人:ウエストニッパー

先ほどもお伝えした通り、腹部の脂肪吸引後は1ヶ月以上圧迫を続ける場合もあります。そのため、長期間にわたる圧迫着の着用を不安に感じる方は、圧迫の調整が効きやすいウエストニッパーがおすすめです。
ウエストニッパーは、横のホックの固定位置が複数ついており、圧迫加減が調整しやすいのが特徴。就寝時に固定をゆるめたり、仕事の時だけしっかり固定するといった圧迫加減の調整が効きやすく、生活シーンや経過に合わせて変えることができます。

ダウンタイム緩和を重視したい人:ボディスーツ

ウエストニッパーは調整が効きやすいとお伝えしましたが、ホックやボーンが跡になりやすく、痛みを感じてしまうデメリットもあります。
ついた跡は時間の経過とともに消えていくものですが、ダウンタイム中は皮膚が硬くなるため、消えるまでに時間がかかってしまいます。そういった面では、ホックやボーンがないボディスーツの方が安心でしょう。
また、腹部の脂肪吸引後は、重力の影響で下腹部やお尻、恥骨周辺にもむくみが出る場合があるため、胸下〜お尻まで広く圧迫可能なボディスーツはむくみ対策にも効果的です。

圧迫期間中の生活で注意すること

ここでは、圧迫着を着て生活をする中での注意点をご紹介します。

なるべく猫背・前屈姿勢をしない

腹部の圧迫固定中に気をつけたいのが、姿勢。圧迫着を着けた状態で猫背や前屈姿勢が続くと、圧迫着の跡が残ってしまいます。
ダウンタイム中に跡がついてしまうとなかなか消えないので、不要な心配を抱えないためにも、圧迫中は背筋を伸ばして正しい姿勢を心がけましょう。

ウエストがタイトな洋服は避ける

お腹や腰回りがタイトなデザインの洋服を着たり、ベルトや紐で締め付けたりすると、術後の回復を遅らせる原因にもなるため、注意が必要です。圧迫が過度な刺激になり、痛みを引き起こしたり、血流が悪くなったりする可能性があります。
圧迫期間中の服装は、大きめのTシャツやシャツ、ウエスト部分がゴムで伸びやすいボトムス、ウエストがゆったりしたワンピースなどがおすすめです。

ダウンタイム中のストレスが少ない圧迫着の特徴

ダウンタイム中の不安要素はできるだけ減らしたいもの。ここでは、圧迫期間中のストレスが少ない圧迫着の特徴をご紹介します。

着用時に跡がつきにくいデザイン

ダウンタイム中、皮膚に跡がついてしまうと消えるまでに時間がかかるため、注意が必要なことはご理解いただけたかと思います。そのため、ウエストニッパーを購入する際はボーンの「装着位置」を必ずチェックしましょう。生地内側にボーンが縫い付けられていると、着用時に跡がつきやすくなるので、外側に付いているものがおすすめです。
また、圧迫着の中には、生地の縫い目が跡になるのを防ぐために、あえて外縫いで縫製された商品も販売されています。なかには、タグが外側についている商品も。
ネットで購入する場合は、商品の生地画像から、縫製方法を確認してみてください。

伸縮性と固定力のバランスに優れた生地

動きやすさや着心地の良さといった面では、生地の「伸縮性」は非常に重要です。しかし、患部を適切に圧迫するためには一定の「固定力」も欠かせません。
一般的に、圧迫着に使われるのは「パワーネット」と呼ばれる伸縮性に優れた生地ですが、メーカーによっては伸縮性を調整したり、生地を2重構造にしたりして「固定力」を高めています。双方のバランスが考慮された圧迫着を購入するためには、販売元の公式サイトに記載されている商品の特徴や、着心地に関するレビューを参考にしてみてください。

患部を広く、均一に圧迫できる

先ほどもお伝えした通り、腹部の脂肪吸引後は重力の影響でむくみが下に降りていきます。お腹や腰の脂肪吸引であっても、下腹部やお尻、恥骨周辺にもむくみが出る場合があるため、患部を広くカバーできる圧迫着が安心です。
加えて、圧迫着は患部にかかる圧力が一定の商品を選ぶことも大切です。各部位にかかる圧力の強さにムラがあると、圧の弱い部分にむくみや腫れが集中してしまいます。圧迫着の着圧設計については公式サイトの商品情報を確認してみると良いです。

まとめ

今回は、腹部(お腹・腰回り)の脂肪吸引をお考えの方に向けた「圧迫固定の基礎知識」をご紹介しました。
脂肪吸引の圧迫固定は、ダウンタイム緩和のために欠かせないアフターケアです。特に腹部はダウンタイムを感じやすい施術部位。術後少しでも安心してお過ごしいただくためにも、圧迫着選びはとても重要になってきます。
腹部の脂肪吸引をご検討中の方は、ぜひ今回ご紹介した内容を参考にご自身に合う圧迫着を探してみてくださいね。リポサポでおすすめしているのは「お腹・腰・ウエスト圧迫ボディスーツ」です。気になった方は是非一度チェックしてみてください。

脂肪吸引後におすすめの圧迫着

このコラムに関する監修医師

長野寛史 院長

モッズクリニック 院長長野寛史

ダウンタイムの軽い脂肪吸引を実現し
「脂肪吸引の常識を変える」名医。症例実績10,000例以上。

経歴

  1. 1982年岩手県生まれ
  2. 2006年東京慈恵会医科大学医学部 卒業
    亀田総合病院 入職
  3. 2008年東京慈恵会医科大学 入職
  4. 2012年THE CLINIC 入職
  5. 2013年THE CLINI 福岡院 院長 就任
  6. 2015年THE CLINIC 東京院 院長 就任
  7. 2016年モッズクリニック 開院

所属学会・資格

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