脂肪吸引後の圧迫固定がゆるい! 原因と適切な選び方まとめ
脂肪吸引の手術を終えて圧迫着を着けていると、様々な疑問や不安が出てくることと思います。特に不安要素になりがちなのが、圧迫固定の強度ではないでしょうか。
現在、圧迫着がゆるい、きついとお悩みの方はぜひこの記事をご覧ください。圧迫着がゆるく感じる原因とは?きつすぎる場合のリスクとは? N2クリニック ホテル椿山荘東京院の野村先生に伺いました。ぜひ参考にしてみてください。
<この記事でわかること>
1. 圧迫着にはどんな効果がある?なぜ必要なの?
2. 脂肪吸引後の圧迫着がゆるく感じる原因と対処法
3. 逆に圧迫感がきついとどうなる?
4. 圧力が適切な圧迫着を選ぶ方法
5. 品質・機能性重視で圧迫着を選ぶなら「リポサポ」がおすすめ
6. まとめ
圧迫着にはどんな効果がある?なぜ必要なの?
どの部位の脂肪吸引においても欠かせない、術後の圧迫固定。できることならつけたくないとお考えの方もいらっしゃるかもしれませんが、担当医の指示に従い、一定期間はつけておく必要があります。
果たして、圧迫固定にはどのような効果があるのでしょうか。
内出血(あざ)の緩和
内出血は吸収の過程で炎症を起こすのでその後の痛み、腫脹の程度を強くし、長引かせます。したがって、まずは内出血を防ぐのが最優先事項になります。
圧迫着の着用によって止血効果が見込めるので、不要な内出血を抑えることができます。
痛みの緩和
脂肪吸引の後は、脂肪の周辺組織(血管・神経など)がダメージを受ける影響で、筋肉痛に近い痛みを感じます。
生地に厚みがある圧迫着は、痛みの緩和に効果的。何かにぶつける、擦れるといった外的刺激から患部を守り、クッションのような役割をしてくれます。
腫れ・むくみの緩和
術後数日は、手術で用いる「麻酔液」が体内に溜まり、腫れやむくみを感じやすい時期です。
また、脂肪吸引後の体はむくみやすく、水分の代謝が低下しています。部位によって差が出るものの、2週間〜1ヶ月はむくみを感じやすく、この時期に圧迫着をつけることで症状を緩和します。
デコボコのリスクを抑える
脂肪吸引したスペースと皮膚を埋めることから、圧迫着は前述のダウンタイム緩和だけでなく、「仕上がりを美しくする効果がある(そのために長期間の着用が必要)」と考える医師がいます。逆に「仕上がりには関係しない(短期間の着用でOK)」と考える医師もいますので、その見解は医師によって様々です。
私自身としては「圧迫すればするほど仕上がりが美しくなるとは限らない。しかし、拘縮によって部分的に癒着を起こし、皮膚のデコボコが生じる可能性もあるので、そのリスクは必ず対策すべき」と考えています。
個人的に「仕上がりに影響しないことも多いから圧迫しなくていい」という考えは、「交通事故を起こすことはないから自動車保険に入らなくていい」という理論と同じように感じます。医療においてはリスクを最小限にする努力が必須ですから、私が勤務するクリニックでは、拘縮によるデコボコのリスクを最小限に抑えるべく、術後1〜3ヶ月程度の着用を推奨しています。
脂肪吸引後の圧迫着がゆるく感じる原因と対処法
圧迫着がゆるく感じる原因は、大きく分けて3つあります。
サイズ選びによるものや、術後経過の時期による場合もありますので、ご自身の状況に合わせてチェックしてみてください。
サイズが合っていない
ご自身の身体(患部)に対して、圧迫着が大きい可能性があります。この場合は、圧迫着を買い換える必要があるでしょう。
ただし、圧迫着の販売元によっては、購入から数日以内であればサイズ交換に対応しているところもあるので、交換で済むケースもあります。販売元の交換ルールを確認した上で、一度問い合わせしてみると良いかもしれません。
また、これから圧迫着を購入予定の方は、ご自身に適したサイズを選びましょう。適切なサイズ選びに関しては、下記の段落「圧力が適切な圧迫着を選ぶ方法」でご紹介しております。
腫れ・むくみが引いてきた
脂肪吸引の手術から2、3週間ほど経過している場合、ダウンタイム症状の鎮静によって圧迫着がゆるくなっている可能性があります。
特に影響するのが、「腫れ」と「むくみ」です。それぞれのダウンタイム経過は以下の通りですので、ご自身の術後経過と併せてチェックしてみてください。
・腫れ:手術当日から現れ、術後1週間頃に落ち着きます。
・むくみ:手術当日から現れ、術後1週間がピーク。2週間〜1ヶ月かけて落ち着きます。
手術から一定期間が過ぎていれば、圧迫着を常に着ける必要はないと案内するクリニックもあります。圧迫固定を継続するか否かは、施術を受けたクリニック、または担当医に一度相談してみましょう。
日々の着用で生地が伸びた
圧迫固定は、一般的に1ヶ月、長くて3ヶ月以上の着用を続けるケースもあります。そのため、毎日圧迫を続けることで圧迫着の生地が伸びてしまい、ゆるくなってしまう可能性も考えられるでしょう。
長期間の着用を継続されている方は、圧迫着の生地が伸びてしまっていないかを確認しましょう。その上で、買い替えを検討する必要があります。
逆に圧迫感がきついとどうなる?
圧迫感がきついものを着用すれば、ゆるく感じることがなく安心と思われる方もいらっしゃるかもしれません。
しかし、過度な圧迫は術後の回復を遅らせてしまうリスクがあります。ここでは、圧迫がきつい場合に起こりうる3つのリスクをお伝えします。
痒みが生じる
着用部分への圧がかかり過ぎると、皮膚が擦れて「かぶれ」や「痒み」を引き起こす可能性があります。さらには、皮膚を強く掻いてしまうと「水ぶくれ」ができることもあるので、注意が必要です。
圧迫着がきつく、痒みを感じる場合は、まずクリニックや担当医に相談しましょう。
色素沈着が生じる
強い痒みによって皮膚をかいてしまうと、水ぶくれができ、「色素沈着」が残ってしまう可能性もあります。
そのような場合、塗布剤を用意してくれるクリニックもありますので、痒みと同様、なるべく早くクリニックや担当医に相談することが大切です。
術後の回復を遅くする
脂肪吸引後の身体は、水分代謝が落ちている状態。そのため、ダウンタイム症状が強く出ている間は、水分や栄養を循環させ、血流を良くすることが重要です。
この時期に患部を強く圧迫すると、血行不良を起こし、術後の回復を遅らせてしまう原因に……。ダウンタイムの早期回復には、適度な圧迫固定が欠かせません。
圧力が適切な圧迫着を選ぶ方法
ご自身で通販サイトを使って圧迫着をご用意される場合、適切な圧力の圧迫着を選ぶために確認すべきことはあるのでしょうか。
ここでは、圧迫着の買い替えを検討中の方、これから圧迫着を購入される方に向けた「適切な圧迫着選びに欠かせない3つのチェックポイント」をご紹介します。
サイズ表を必ずチェックする
前提として、圧迫着のサイズは担当医の指示に従うのが一番ですが、通販などで購入する場合は、サイズ表やサイズ選びに関する記載を必ず確認することが重要です。
・手術前の場合
現在の計測サイズや普段の洋服サイズを基準に、一つ下のサイズを選ばれる方が多いです。
(むくみや腫れが特に強く出る下半身は、術前と同サイズを選ぶ場合もあります。)
・手術後の場合
クリニックで着用した圧迫着のサイズが目安になります。術後経過に合わせて、小さいサイズに買い替えて圧迫を続けるのも良いでしょう。
少し高くても、専用のものを選ぶ
圧迫固定は、圧力の調整が難しいもの。先ほどもお伝えした通り、きつ過ぎても、ゆる過ぎてもダウンタイム軽減の効果を得ることができません。
そこで、ポイントとなるのが「圧力設計」です。各部位に異なる圧力がかかる設計のものは、圧の弱い部分にむくみや腫れが偏ってしまう場合がありますので、圧力が均一な圧迫着を選ぶことが重要です。
市販の着圧下着は種類が多く、お手頃な価格の商品もありますが、圧迫範囲や圧力の強さが脂肪吸引後の身体に適さない場合があるため、おすすめしません。
脂肪吸引を想定して作られた圧迫着であれば、適切に圧力が調整されているため、安心して着用いただけるでしょう。
生地が薄過ぎず、耐久性に配慮したものを選ぶ
生地が薄く、伸縮性が高い圧迫着は着やすいのが魅力ですが、生地の伸びを早く感じることもあります。繰り返しの着用によってゆるさを感じてしまう場合を考慮し、生地がしっかりしたものを選びましょう。
メーカーによっては、圧迫着の耐久性を高めるために、適度な固定力のある生地を採用していたり、生地を二重構造にしていたりするので、購入時にチェックするのがおすすめです。
とは言え、生地の耐久性に関しては実際に着用してみないと分からない部分もあるので、複数枚の圧迫着をローテーションで着回す工夫も必要になってくるでしょう。
品質・機能性重視で圧迫着を選ぶなら「リポサポ」がおすすめ
適切な圧力の圧迫着を選ぶポイントについては、ご理解いただけましたか?
ダウンタイムの緩和のために、品質や機能性を重視した圧迫着をお探しの方も多いと思います。そういった方に是非おすすめしたいのが「リポサポ」です。
適切な圧力設計
これまでの圧迫着は、患部を均等に圧迫できるものが少なく、圧力が弱い部分にむくみ・腫れが集まってしまうという課題点がありました。リポサポでは圧力が均等な設計になっており、不要なむくみ・腫れを抑えることができます。
また、股上の深いガードルや、お腹の丈が長いボレロなど、従来品よりも圧迫範囲が広いのも特徴。患部全体を幅広くケアできるように作られているのも、おすすめポイントです。
固定力と伸縮性を両立した生地
先ほどもお伝えした通り、伸縮性が高過ぎる圧迫着は、動きやすい反面、繰り返しの着用で生地が早く伸びてしまうリスクがあります。
その点、伸縮性と固定力のバランスに優れたリポサポは適度な固定感と動きやすさを両立しており、耐久性も高いのが特徴です。
まとめ
いかがでしたか? 脂肪吸引後の圧迫着は強過ぎず弱過ぎず、適度な圧力のものを着用することが大切です。圧迫着がゆるかったり、きつかったりする場合は、無理せずクリニックに相談するようにしましょう。
また、ご自身で圧迫着をご用意される場合や、買い替えを検討されている場合は、今回お伝えした圧迫着の選び方を参考にしてみてくださいね。
上記でご紹介したリポサポの圧迫着は、下記の公式サイトからご購入いただけます。商品についての詳しい情報も公開していますので、気になった方はチェックしてみてください。
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脂肪吸引後におすすめの圧迫着
このコラムに関する監修医師
N2クリニック ホテル椿山荘東京院 院長野村 紘史
形成外科医として国内外で研鑽を積み、脂肪吸引、肥満関連治療、
乳房再建、乳房美容などのBody Contouring Surgeryを専門とする
専門資格
- 日本形成外科学会 専門医
- 日本再生医療学会 再生医療認定医
- 日本再生医療学会 臨床培養士
- 日本創傷外科学会専門医
- 日本形成外科学会小児形成外科分野指導医
- 日本抗加齢学会認定医
- 日本バイオインフォマティクス学会認定技術者
- ISAPS(International Society of Aesthetic Plastic Surgery) surgeon
- 乳房再建用エキスパンダー/インプラント責任医師
- 乳房増大用エキスパンダー/インプラント責任医師
- Botox講習修了医
- ヒアルロン酸注入:ジュビダームビスタ講習修了医
- 分子整合医学ファスティングアドバイザー
- コスメコンシェルジュ
- スキンケアマイスター
- 化粧品成分スペシャリスト
所属学会
- 日本形成外科学会 正会員
- 日本再生医療学会 正会員
- 日本美容外科学会(JSAPS) 正会員
- 日本創傷外科学会 正会員
- 日本抗加齢医学会 正会員
- 日本肥満症治療学会 正会員
- 日本乳癌学会 正会員
- 日本レーザー医学会 正会員
- 日本乳房オンコプラスティックサージャリー学会 正会員
- 日本シミュレーション外科学会 正会員
- 国際形成外科学会(International Society of Aesthetic Plastic Surgery) 正会員
- 日本臨床培養上清研究会 理事長
- 日本ライポライフ協会 副理事長